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ヒネニー!私はここにおります。

  本日は、ヘブル語の言葉を一つ紹介します。「ヒネニー(הִנֵּנִי)」

 

   一緒に発音してみましょう。ヒネ・ニー!

 

   「主よ、私はここにおります」という聖書の言葉です。あなたを探し、あなたを呼ぶ声に対して、「は~いここです、ここ。私はここにいます!」と手を挙げて自分の存在を知らせるような言葉です。

 

   強調する部分は人称接尾辞の「ニー」。へブル語では1人称の「私」を意味します。神様が顔と顔を合わせて向き合いたいその人は彼でも彼女でもなくこの私であったか。そう気づいたら、「ニー」にアクセントを置いて応えます。聖書中の人物のアブラハム、モーセ、サムエル、ギデオン、イザヤらもこうして呼ばわる神様へ応じていきました。

 

   アブラハムは、神の備える祭壇に最上のもの(最愛の息子)を捧げよと要求される中で。モーセはこの世において自らの存在意義を探し求める中で。サムエルは祭司の家で養育されながら後の日を夢に描く中で。ギデオンは、母国が霊的に窮乏し、自身は12部族中で一番小さいと感じ自己受容に苦しむ中で。イザヤは献身したものの自らの唇は汚れていると悩んでいる中で。皆、ヒネニーと応え、自らを神様に差し出しました。

 

    神様はあなたがどのような場面で、状況で、境遇で生きているのかを理解しています。その上であなたを呼び、直接向き合い、あなたへの道をお示しになりたいのです。その神様が呼ばわる時、皆さん、逃げずに「ヒネニー」とお応えください。あなたに用意された道は本当に素晴らしいからです。

 

 「神は柴の茂みの中から彼に『モーセ、モーセ』と呼びかけられた。彼は『はい、ここにおります」と答えた。」(出エジプト記34章4節)