· 

へブル語の「ハレルヤ(הַלְלוּ יָהּ)」

   私たち教会の挨拶となっているへブル語の「ハレルヤ(הַלְלוּ יָהּ)」この意味を紹介します。まずは発音してみましょう。ハレル・ヤー! 語尾のヤを意識し強めに発音します。

 

 詩篇に24回引用されます(詩篇104-106, 111-117, 135, 145-150)。ハレルヤは、主に向かってほめ歌を歌おう、が和訳です。その昔、神はモーセと民に対し「主ヤハウェの名をみだりに唱えてはならない」と命じました。ですから詩篇の詩人たちは、神の戒めにより心を吟味しながら、主ヤハウェへ顔を向けたわけです。私たちキリスト者は彼らに続きます。

 

 一方、敬虔なユダヤ教徒は、ヤハウェの「ヤ」の字を(一音でも)声に出すのを拒み、神を畏れます。一般的にハレルヤは口にしません。同義語の「バルッフ・ハシェム」を代用します。ハシェム(השם 御名)に祝福あれ、と代わりに唱えます。イスラエルを訪れる巡礼者が公然と「ハレルヤ」と叫びますと、巷のユダヤ人たちは遠ざかります。心の持ち方が違うのです。

 

 ところで巷で「晴れるや~」と歌って叫ぶのは、主のご降誕を知らぬ者のメリークリスマスと同じ響きがいたします。私たちは「ヤ」ひとつの音声にも、神の律法を重んじる旧約時代の人々を思い、これを声に出せる恵みをかみしめ感謝せねばなりません。十字架を通して、神の子どもとされた私たちは、はばかることなく神へ向かうことができます。

  

   礼拝の中で、ハレル・ヤーと主に向かってご挨拶をされる皆様、救い主と顔と顔を合わせられるこの恵みを心から喜び、天を仰ぎましょう。