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「ドラえもん」と「アンパンマン」と「מֵעִם メイム」

「私の助けはどこから来るのか。私の助けは主から来る」 詩篇121篇1b -2a

 

 この助けは主から来る!と述べた詩人の前置詞の用法が絶妙なのです。「~から」の前置詞はヘブル語の「מֵעִם メイム」で、これは英語の「from」と「with」の用法を合わせ持つからです。この用法を「ドラえもん」と「あんぱんマン」とで解説しましょう。

 

 一つの用法は、助けはドラえもんのあのポケットから出て来る、という「from」の使い方です。「ポケットから」はこの詩篇では「救い主から」となります。詩人はエルサレムの山を仰ぎながら、来るべきこのお方からの特別な助けを待ち望みます。

 

 もう一つは、この助けはアンパンマンと共に実現する、という「with」の使い方です。ご存知のようにアンパンマンは自らの体をささげて救います。詩人は、この助けは全存在を注いで下さるイスラエルの神と共にあることを思い巡らし、心を熱くします。

 

 この詩人がイスラエルの王ダビデであれば、彼は治安維持のためにイスラエル軍を強くし、エルサレムで12部族をまとめた王です。助けなど要らない程の王が助けを求めています。彼の心の深い部分に、未解決の問題があったからなのですね。さて、あなたの助けはどこから来るのか。十字架の丘に立つお方「から」と「ともにある」助けを、皆様今日もお確かめ下さい。