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パラリンピックのメダル、そして生き方

   パラリンピックで有名な競泳の選手、ジェシカ・ロングさんは前回の2021東京大会で五個のメダルを獲得しました。彼女は米国人ですがロシアに生まれました。足に障害があり、親が育児放棄をしたため、シベリアの孤児院に預けられました。そのまま成長すれば親の愛を知らない子に成長したことでしょう。しかし里親に見い出され、米国で育ちました。その後、水泳を習い、12歳からパラ水泳の国際大会に出るようになりました。水泳は彼女を救う神のようでしたが、思春期には情緒が乱れ、摂食障害になりました。そういう時期に、自分の生い立ちや障害を悲嘆する生き方を悔い改めて、クリスチャンになりました。今ではメダルよりも先に、人生が虚しくされなかったことやイエス様と共に今を生きていることを大事にされています。

 

 自分がこの世にいる理由や、生きていることの確認は、健全な親子関係で育まれるものです。歪んだ関係性の中では健全な確認はできません。歪んだ思想で親からの承認を得ようと頑張る人生も疲れます。また親を知らずに育つ子には、ありのままの自分を受けとめてくれる存在が必要です。ロングさんのように、自分の生い立ちや境遇で悩む人たちは沢山おり、私たちの中にもおります。何かを負っている皆様、「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのところへ来なさい」(マタイ11:28~29) 。こう告げるイエス様の執り成しに気づいて下さい。悲嘆して生きる人生を悔い改めて、神の家の子どもになりましょう。神様があなたに用意されている人生を信じて、神と共に歩む人になって下さい。ロングさんが明かしているように、これは世界一のメダルや成績よりも大きな祝福なのです。