10月1日~3日、全国各地の教会から、のべ250名が一つの会場に集まり、秋の研修会を持ちました。舞台監督としての私の仕事も守られて安堵しております。今回、松本雅弘師(カンバーランド長老教会高座教会で37年牧会。今春より中会神学教師、あさひ教会協力牧師)をお招きして「牧会者のセルフケアと宣教の情熱」というテーマで多くの示唆と励ましをいただきました。そのうちの一つをお分かちします。
娘さんが不登校だった頃の話をされました。ある日、彼女がクリスチャンのキャンプに行きたいというので、先生は、親として不安視しながらも送り出しました。家に籠ってばかりの娘でしたがキャンプから帰宅すると、明るい表情になっていました。その理由はキャンプでこんな神様の話を聞いたからでした。キャンパーへ向けて「実はね、君たちはみーんな工事中なんだ。工事中はずっとわちゃわちゃして落ち着かない。でもね大丈夫。工事の監督がイエス様なら、工事は必ず完成するのだから。工事中もその先を監督がしっかりと描いているのだから余計な心配はいらないね」とリーダーは励ました。
イエス様はあなたの信仰の創始者であり完成者です。だからこのお方から目を離してはならない、とは聖書の言葉です(ヘブル人への手紙12章2節)。自分は完成されていない。ここで悩む人は、自分のやったことで自分を評価する傾向があり、松本師はこの「成果主義」で苦しんだと言います。「成果」を教会の内外から求められ苦しむ牧師は多いです。皆様はいかがでしょうか。研修会では、牧師も含めて工事中である自らを受けとめ、完成に至らせる救い主、きよめ主の声に聞き続け、このお方から離れないことの確認をしました。余談ですが私たちの牧師館も、工事中ですが、完成へ向かっていますね。